結論:おそ松さん二期一話は女性オタクを馬鹿にしている

 昨日からずーっと松一話がひっかかっていました。

 何が気になるかって、女性ファンの描写についてです。

 前回の記事では松公式には腹が立たないと書きましたが、今は本編自体に問題があると感じています。

 

 あれはただのお話だし実際には松公式は丁寧な商売をしていて、こっちは好きなアニメの円盤・可愛いグッズ・コラボ商品などに納得して対価を支払っています。キャラクターに魅力を感じて楽しんでキャーキャー言っています。松公式に搾取されているとは思いません。ただ、それとこれとは話が別なんですよ。

 作中のむつごとそれに群がる女性ファンは、どう見ても現実の松公式の商売と現実の松ファンの女性オタクを模した関係です。その中で松ファンの女性は、堕落して変容したむつご(激太り、薬物中毒、傲慢)に熱をあげ続け、セクハラされても叩かれても喜び手を抜いたグッズを出されても購入する愚かな存在として描かれている。それはむつごが地域住民に「調子に乗るな」と制裁を受けたことで否定されてはいません。むつごの行動は「悪いこと」として始末がついたけど、女性ファンが愚かで搾取される存在だというメッセージはそのままなのです。

 もし、例えば女性ファンの何人かが「最近のむつごちょっとねー」「グッズ手抜きだから買わなーい」と言う描写があって、人気が陰り、あれっとなったところで地域住民の制裁、という展開だったらこんなに気にはならなかったでしょう。


 私はおそ松さんというアニメがめちゃくちゃ好きだし松公式に信頼があったし大変入れ込んでいるキャラもいるのですが、しかし自分を侮辱してくる相手とつきあい続けるのは無理です。ただのネタとかギャグアニメだしとか「まぁ私らこんなんだよねw」とか「腐女子馬鹿にするなんてさすが松!」とかそういう心境にはなれない。「お前はバカ」って言ってくる人に「あはは、毒舌~」ってへらへらできない。そんなことしたら私の自尊心が擦り減ってしまう。
 ので、しばらく距離を置きます。
 本当に残念で悲しいことですが。
 あぁこんなときでも推しが可愛くて辛い……。

 

 

 最後に。

 一話を見て「腐女子馬鹿にしてるサイコーw」って笑った男性オタクは二度とオタク差別という言葉を口にしないように。貴様らのダブスタにはうんざりだ。

 

 

 

追記

 

 大多数の女性オタクは見事なまでの前向きさと寛容さとネタを楽しむ心でもって一言も文句を言わず、早速堕落したむつごに萌えを見いだしている方さえいるので私は松ファンの女性オタクとしては圧倒的少数派です。

 多分、まぁいっか面白かったし~とその流れに乗っかった方が楽しい気持ちでいられるのだとは思います。しかし私はもう前のように『数多くのタブーを踏み抜きながらギリギリの線で地雷を回避する松公式』とは思えず、実際のところだいぶ幻滅しているのです。

 というのも、私は稀にV系バンドのエピソードなどで漏れ聞こえてくる、メンバーが「どーせ何やっても俺らのこと好きだろ」とファンを見下しセクハラしそれをファンがキャーキャー喜ぶという構図が耐え難く嫌いなんです。

 むつご→作中女性ファンならまだお話の中で完結する関係だからいいですが、松公式→現実の女性ファンでこれやられるとつまり私が『何されてもキャーキャー喜ぶ側』になるわけで、うわあぁ無理キツい自尊心が死ぬ!

 致し方ないので離脱します……以前若手俳優ファンが自分の推しが悪名高い演出家の舞台に出ることを『推しが人質に取られた』って表現してたけど今ならその気持ちわかるわ……。彼女は舞台に通って推しに貢献したい気持ちと客の入りが演出家の手柄になってしまう腹立たしさの間で葛藤していました。私は推しを生み出し推しを動かす松公式と自分のプライドを秤に掛け、プライドを取ったわけです。でもできればこんな決断したくなかった。

 

あ~女性客相手の商売ほんとこういうの多くて嫌……。